ついに手に入れたスポーツ自転車、いつまでもグッドコンディションで使いたいものですよね。このページでは、誰でも簡単に出来るセルフメンテナンスを3つお教えします!ぜひ今日から実践してみてください!
簡単メンテナンス その1:空気を入れる
とても簡単なことに聞こえますが、スポーツ自転車を快適に乗るために初めにやることは、定期的に空気を入れることです。出来るだけ簡単に、でも大事なポイントはしっかりと押さえて解説していきます!
愛車の適正空気圧を調べましょう
スポーツ自転車と言っても、ロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクで適正な空気圧は異なります。正確に言うと車種ごと(タイヤごと)に適正な空気圧が定められているのです。でも大丈夫!適正空気圧は愛車のタイヤを見れば記載されているのです。
例:写真のロードバイクの場合、90〜125PSI もしくは 6.2〜8.6BARと記載 (PSIやBARは空気圧の単位です)
例:写真のクロスバイクの場合、60〜100PSI / 4.5〜6.9BAR もしくは 450~690kPaと記載
空気を入れる準備
スポーツ自転車の殆どは、フレンチ(仏式)バルブかシュレッダー(米式)バルブを使用しています。初めての方に分かりにくいフレンチバルブの場合を解説していきます。
1:バルブキャップを取り外します。
2:バルブ先端部を緩めます。外れることはありませんので、最後まで緩めてください。
3:緩めた先端部分を上から指で一瞬押さえてください。勢いよく空気が出てきますので、一瞬で構いません。
4:フロアポンプのヘッド部をセットします。バルブの種類によって、差込口が複数あるポンプもありますので、間違えないように注意してください。
5:真っ直ぐにヘッドを差し込みます。
6:充分に差し込んだらレバーをロックします。※ポンプによってロックの向きが異なります。
適正空気圧まで空気を入れる
7:フロアポンプで空気を入れます。写真のロードバイクは『90〜125PSI /6.2〜8.6BAR』という表記でしたので110PSI入れました。あとは逆の順番でポンプヘッドを取り外し、緩めたバルブ先端部を指で閉め戻し、バルブキャップを付ければ完成です。
ロードバイクの場合は毎回(日)、クロスバイクの場合も月に数回程度は空気を入れてください。空気圧を管理することで、普段より空気圧が低い、片側だけが減っているなど、パンクトラブルを未然に防ぐことが出来るようになります。
簡単メンテナンス その2:チェーンの洗浄/注油
簡単メンテナンスその2は、チェーンに注油すること。ポイントは汚れを落としてから専用のオイルを注油すること。このとき付け過ぎないこと、最後に拭き取ってしますことが大切です。それでは解説していきますね。
1:注油の前にチェーンクリーナーを使って汚れた油を落とします。メンテナンススタンドを使いクランクを手で回すことで、チェーンの内部の汚れが浮き出てきます。キッチンペーパーなどを使って拭き取ってください。汚れの程度によって、何度か繰り返してください。
2:土埃などが固まりになっている場合もあります。必要に応じてブラシも併用してください。
3:自転車専用のチェーンオイルを注油します。ポイントはチェーンの内側から、ひとコマずつ丁寧に注油します。内側から注油することで、チェーンを回転させることで遠心力で細かな部分までオイルを循環させることが出来ます。最後はキッチンペーパーで余分なオイルを拭き取ってしまいます。大事なのはチェーンの内部に注油することなので、表面のオイルは拭き取って問題ありません。
※ブレーキやリムサイドに、オイルやクリーナーが付かないように注意して作業してください。
簡単メンテナンス その3:各部の緩み(簡易チェック)
最後は各部のボルトや部品の緩みがないか簡単にチェックできる方法です。
1:愛車を5センチ程度持ち上げて、2:地面に落とします。たったこれだけですが、ボルトの緩みがある場合、普段と違う音が響きますので、各部の増し締めを行ってください。
緩みやすいボルトをいくつか紹介します。1つめはボトルケージを固定するボルトです。
フレンチバルブのナットが緩んでいる場合も多いです。
クイックの締め付けが甘い場合も、普段と違う共振音が聞こえます。
ヘッド部分の緩みがある場合も普段と違う音が聞こえます。
普段からキレイな状態を保つのも大事です。
この他にも、乾拭きを行うなど、普段から(簡単でも構いませんので)お手入れを行うことで、普段と違う部分に気がつき大きなトラブルを未然に防ぐことが出来るようになります。決して難しいことから始める必要はありません。また、ご自身で解決できない場合は、お気軽に当店にお持ちください。