初心者の方にもおすすめのアルミロードを紹介
ロードバイクのフレーム素材として多く用いられるのが、アルミニウムとカーボンファイバーです。アルミニウムはカーボンと比較すると、素材・加工コスト共に低く抑えることが出来るため、比較的低価格のロードバイクに使われることが多い素材です。
今回は、サイクルショップエンドウでも人気の高いアルミロード4車種「トレック・ドマーネAL2」「トレック・ドマーネAL 3 ディスク」「トレック・エモンダALR4ディスク」「トレック・エモンダALR5ディスク」を徹底比較してみます。
4車種のスペックを比較
まずはカタログスペックを比較。同じアルミロードのカテゴリーでも価格は3倍近くの差があり、フレーム素材、コンポーネントも違うものが使われているのがわかります。
ドマーネAL2 | ドマーネAL3 ディスク |
エモンダALR4 ディスク |
エモンダALR5 ディスク |
|
価格(税抜) | ¥99,000(税込) | ¥145,200(税込) | ¥202,400(税込) | ¥253,000(税込) |
トレックのラインナップ中、最も安価なロードバイク。100シリーズアルファアルミ製のフレームにカーボン製フロントフォークを組み合せる。コンポーネントはシマノクラリスをメインの2×8速。 | 100シリーズアルファアルミ製フレームを採用し、2021年モデルはケーブルを内装にした新デザインで見た目もすっきり。ディスクブレーキを搭載。コンポーネントは、シマノソラ(2×9速)を採用。 | トレックの最軽量アルミロードバイクのエモンダALR4にシマノ新型油圧ディスクブレーキを搭載したモデル。コンポーネントは、シマノティアグラ(2×10速)を採用。 | コンポーネントをシマノ105(2×11速)を搭載。ディスクブレーキを装備したモデル。ディスクブレーキ化に伴い前後12ミリスルーアクスルを採用。ハンドリング、ブレーキング時の安定性は群を抜く。 | |
フレーム素材 | 100 Series Alpha Aluminum | 100 Series Alpha Aluminum | Ultralight 300 Series Alpha Aluminum | Ultralight 300 Series Alpha Aluminum |
フォーク | Domane carbon | Domane AL carbon | Émonda carbon, tapered steerer | Émonda carbon, tapered steerer |
変速機 | 16速(2×8) | 18速(2×9) | 20速(2×10) | 22速(2×11) |
メイン コンポーネント |
Shimano Claris | Shimano Sora | Shimano Tiagra | Shimano 105 |
ブレーキ | Alloy dual-pivot | Tektro C550, mechanical disc | Shimano Tiagra hydraulic disc | Shimano 105 hydraulic disc |
重量(サイズ56) | 9.57 kg | 10.54 kg |
9.40 kg |
8.98 kg |
トレック ドマーネ AL2
ドマーネ AL2は、トレックのロードバイクラインナップ中、最もリーズナブルなモデルです。
100シリーズ・アルファアルミニウム素材をハイドロフォーミング(液圧)成形したフレームに、振動吸収性を重視した形状のドマーネ・カーボン・フォークを採用しています。
フェンダーやキャリアの取付にも対応しているほか、上級機種同様にスピード・ケイデンスを計測する「デュオトラップSセンサー」に対応しています。
コンポーネントは、シマノ・クラリス(2×8速)を中心に、シマノ・RS-200クランク、デュアルピボットブレーキを組み合わせています。
トレック ドマーネ AL 3 ディスク
ドマーネAL シリーズは2021年、ディスクブレーキモデルが登場し、フレーム形状も大きく変更されました。「100シリーズ・アルファアルミニウム」を採用。キャリアやフェンダーを取り付け出来るデザインです。
コンポーネントは、シマノ・ソラの18速(2×9)。クランクやチェーン、カセットに至るまで、同一グレードのものを装着しています。ディスクブレーキはテクトロ C550が使用されています。
ドマーネAL3 ディスクは乗りやすいエンデュランスジオメトリー、ワイドなタイヤで長距離も快適に走れるロードバイクです。
カラーはLithium Grey/VoltとCrystal White/Matte Trek Blackの2種類。サイクリングを始めるのに必要な用品類(ヘルメットやウエア類、サイクルコンピューター・車載工具・ドリンクボトルやペダルなど)を全て、一緒に買い揃えたとしても20万円で抑えることが出来ます。
トレック エモンダ ALR4 ディスク
エモンダALR4と共通のフレーム・フォークに、新型油圧ディスクブレーキを搭載したモデルがエモンダ ALR4ディスクです。ブレーキを含めコンポーネントはシマノTiagraで統一されています。
シマノTiagra油圧ディスクブレーキを搭載したモデル。言うまでもなく、ディスクブレーキのメリットは圧倒的な制動力の高さ。言い方を変えると小さな力でもブレーキコントロールが容易に出来るメリットがあります。
トレック エモンダ ALR5 ディスク
エモンダALR4と共通のフレーム・フォークに、コンポーネントをシマノ105(2×11速)にアップグレードしたモデルがエモンダ ALR5です。
ダイレクトマウントされるブレーキキャリパーも含めて全てのコンポーネントがシマノ105で統一されています。
軽さと高剛性を両立する、左右非対称のダウンチューブ。シマノ純正クランクを使うBB 86.5機構は、ダイレクト感のあるペダリング性能と、気持ち良い変速性能を両立しています。
新しいシマノ105は、小型化されたブラケットにより、手の小さな方でも握りやすさが向上。シフトレバーも操作性が向上しました。
シマノ105油圧ディスクブレーキを搭載したモデル。言うまでもなく、ディスクブレーキのメリットは圧倒的な制動力の高さ。言い方を変えると小さな力でもブレーキコントロールが容易に出来るメリットがあります。
ディスクブレーキ採用に伴い、前後ホイールがスルーアクスル化されることで、フレームの捻れ剛性が向上。ブレーキングやコーナーリング時の安定感が更に向上しています。
Emonda ALR 5 DiscのカラーはPurple AbyssとSlate to Trek Black Fadeの2バリエーションです。
カーボンフレームのようにスムースで美しい造形のフレームと、サイド部分までブラックアウトされたホイールは、ホントにカッコ良いの一言です。
まとめ
ロードバイクに限ったことではありませんが、自転車選びのポイントは、乗り方・楽しみ方をしっかりとイメージすることです。中にはコンポーネントのグレードを重視される方もいらっしゃいますが、実はそれよりも大事なことは、長く愛用できるフレームを選ぶことです。コンポーネントもホイールも、交換が必要になったときにグレードアップすることも出来ますから。
また、初めてのロードバイク選びの場合、ロードバイク本体と別に購入が必要なアイテムがあり、その予算を確保しておく必要があります。
乗り方・楽しみ方にもよりますが、ヘルメット、サイクルコンピューター・ドリンクボトルなどはおすすめです。ペダルが別売りのロードバイクも場合はペダルが必要ですし、フロアプンプ(空気入れ)はご自宅に1本あったほうが良いでしょう。
サイクルショップエンドウでは、自転車を楽しむことが大好きなスタッフが、皆さまのご来店をお待ちしています。誰だって最初は初心者です。恥ずかしがらずに、分からないことは何でもご相談ください。